研修報告書を誰よりも完璧に書くためのフォーマット&例文、書き方のコツを紹介する記事。
まずは研修報告書の基本フォーマットを整理します。
▶︎ 研修報告書のフォーマット(例文は本文中)
- 提出日
- 宛先(提出先)
- 研修報告者の所属・氏名
- 研修のタイトル(例:ビジネスマナー研修など)
- 研修の場所
- 研修の日時(複数日のときは「研修の期間」)
- 研修の講師
- 研修の参加者
- 研修内容・学んだこと
- 感想・所感
このような構成で書かれていることがベスト(ビジネスレターの書式と同じです)。文書として報告するときには「Microsoft Office・ワード」、もし研修発表会など人前で発表があるとしたらパワーポイントで作成しましょう。
書き方のポイントは大きく4つあり、
▶︎ 研修報告書で押さえる書き方(例文は後述)
- 書き方のコツ①
研修に参加していない上司や
社内の同僚・先輩にも研修内容が伝わること
↓ - 書き方のコツ②
あなた自身が研修に出て、
何を感じた?感想は?
何を学んだのか?
何を課題と感じたのか?
というのを明確に記すこと。
↓ - 書き方のコツ③
長々と小説風に書かず、
ポイントだけを箇条書きにする、読む相手への配慮が必要。
↓
- 書き方のコツ④
「A4・1枚」が理想的。
ただし長期にわたる研修(5日以上)だと1枚では不十分。
ということです。
研修報告書に限らず、
「レポートは簡潔に、でも押さえるべきところは押さえる」がビジネスでは重要。
なぜなら、
読み手となる上司や先輩も忙しいわけで、新人のレポートを読むことが仕事ではないから。
ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、本文中にて例文つきで「研修報告書の書き方」を解説していきます。
この記事の目次
- 【例文①】ビジネスマナー研修報告書:研修期間1日
- 【書き方】研修報告書を完璧にするためのコツ
- 【例文②】新人研修報告書ー研修期間2日以上
- 研修報告書の所感・感想を完璧にする、とっておきのテクニック
目次
【例文①】ビジネスマナー研修報告書:研修期間1日
まずはシンプルに、
コピペでOKの研修報告書の例文をご覧ください。めんどくさければ氏名や日時、場所などの基本情報を訂正し、ワードに貼りつけて出せばよいです。
※形式がワードと違うため、
コピペするときは「条件つき貼り付け → 書式をクリア」を選択してください。
※※ここでは1日で終わる研修を想定しましたが、長期にわたる研修のときには例文②をご参照ください。
–研修報告書の例文–
2017年4月10日
人事部
人材育成課 御中
営業部・営業一課
就活太郎
ビジネスマナー研修報告書
表題の件、過日に受講しましたビジネスマナー研修の報告をいたします。
記
1. 研修名:
ビジネスマナー研修
2. 受講場所:
東京本社・第一会議室
3. 日時:
2017年4月7日13:00-18:00
4. 講師:
株式会社転職・営業部・マナー太郎(外部講師)
5. 参加者:
5.1. 2017年入社・新卒社員
5.2. 佐藤課長、山田担当(人事部・人材育成課)
6. 研修内容:
6.1. 電話対応マナー講習
6.2. 電話対応実習
6.3. ビジネスメールマナー講習
6.4. ビジネスメール実習
6.5. 社会人の基礎講習
6.6. 講師による総括
6.7. 人事部による総括
7. 研修の成果および所感:
7.1. 電話対応・ビジネスメールマナーの講習を受けるだけでなく、実習も兼ねていたため、より実践的な研修内容であり、実りの多い研修となった。
7.2. ビジネスマナーについては完璧に習得できていない部分もあり、実践する機会が必要だと強く感じた。
7.3. 講師による総括で「御社の新入社員はレベルが高い」とのコメントがあったが、それに甘んじず、先輩のご指導をいただきながら仕事に邁進していきたい。
【書き方】研修報告書を完璧にするためのコツ
先ほどの「ビジネスマナー研修報告書の例文」を使用して、ポイントとなる書き方を青文字で解説します。
2017年4月10日
【提出日の書き方】
まずは提出日を書く。
書き方は「西暦」「平成○○」でもどちらでも可。
本人氏名の上に提出日を持ってきても可。
人事部
人材育成課 御中
【宛先の書き方】
部署や課全体にむけた研修報告書であれば「○○御中」。
個人名を宛先にする場合は「○○部長」か「○○様」を使う。
営業部・営業一課
就活太郎
【署名の書き方】
部署・課名の順番に書き、
改行して氏名を書く。
課名が長ければ
「部署名(改行)課名(改行)氏名」とする。
ビジネスマナー研修報告書
【タイトルの書き方】
研修のタイトルをそのまま使う。
「ビジネスマナー研修報告書」としたが、他にも「工場実習報告書」などが想定できる。また文字フォントは大きくし、太文字・下線いりにすること。
表題の件、過日に受講しましたビジネスマナー研修の報告をいたします。
【本文の書き方】
社内にむけた研修報告書であれば、この程度でよい。
社外に向けた研修報告書であればレターの書式を守り、「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別の~」という定型文を使う。
記
【「記」の書き方】
研修報告書に限らず、レポートを提出するとき「記」は必ず入れる。
これは「本題はここから始まるよ」という意味をもっている。
真ん中寄せにすると見栄えがよいが、ビジネスメールであれば左寄せになっても仕方ない。
1. 研修名:
ビジネスマナー研修
【研修名の書き方】
研修のタイトルをそのまま使う。
研修のサブタイトルは入れてもよいし、入れなくてもよい。
2. 受講場所:
東京本社・第一会議室
【場所の書き方】
とくに注意すべき点はない。
もし社外の研修施設やホテルを使ったのであれば「施設名・9F研修室」などとする。
3. 日時:
2017年4月7日13:00-18:00
【日時の書き方】
西暦と平成はどちらでもよい。なお、日時は24時間表記のほうがわかりやすい。また長期にわたる研修だったときには「期間:」として、2017年4月7日~21日とする。
4. 講師:
株式会社転職
営業部 営業課
マナー太郎 氏(外部講師)
【講師名の書き方】
外部講師であれば社名+部署名+課名+氏名を書き、( )書きで外部講師であることがわかるようにする。また社内用の研修報告書では相手に「様」をつける必要なし。「〜氏」「〜担当」「〜部長」などとする。社内の人が講師となる場合は「部署名+課名+役職+氏名」とする。
5. 参加者:
5.1. 2017年入社・新卒社員
5.2. 佐藤課長、山田担当(人事部・人材育成課)
【参加者の書き方】
人数が多いときには詳細を書く必要はない。ただし社内の研修監視役として出席している人物は「名字+役職(部・課名)」と記載する。
役職がなければ「名字+担当」でよい。
また、5.1. / 5.2.の部分は好みの問題であり「(1)(2)」「・」「▼」などで代替できる。が決して1. / 2. としないように(理由は後述)。
6. 研修内容:
6.1. 電話対応マナー講習
6.2. 電話対応実習
6.3. ビジネスメールマナー講習
6.4. ビジネスメール実習
6.5. 社会人の基礎講習
6.6. 講師による総括
6.7. 人事部による総括
【研修内容の書き方】
研修前に必ずくばられる「研修内容」を要約すればいい。コピペすると長くなってしまうので、必ず要約する。
細かい内容は記載する必要なし。
また長期にわたる研修だったときには例文2を参照。
7. 研修の成果および所感:
7.1. 電話対応・ビジネスメールマナーの講習を受けるだけでなく、実習も兼ねていたため、より実践的な研修内容であり、実りの多い研修となった。
7.2. ビジネスマナーについては完璧に習得できていない部分もあり、実践する機会が必要だと強く感じた。
7.3. 講師による総括で「御社の新入社員はレベルが高い」とのコメントがあったが、それに甘んじず、先輩のご指導をいただきながら仕事に邁進していきたい。
【研修成果の書き方】
研修報告書でもっとも重要な部分。
学んだことがわかるようにし、なおかつシンプルな報告を心がける。おすすめする書き方としては、
①研修内容に関する感想(よかった・悪かった)
②研修で何を得て、何を課題と感じたか?
③研修をどう日々の業務に役立てるか?
④今後の抱負
が内容に織り込まれていると完璧。
ムダに長い研修内容のレビューは必要ない。
以 上
【結びの書き方】
研修報告書で忘れがちな部分。
研修報告書に限らずレポートでは必ず「以 上」と入れる。社内むけの研修報告書などには、結びの挨拶は必要ない。
社外むけビジネスレターであれば、ひとこと結びの挨拶をいれるのが無難。
【例文②】新人研修報告書ー研修期間2日以上
2017年5月10日
各位
営業部・営業一課
就活太郎
新人研修報告書
表題の件、過日に行われました新人研修の報告をいたします。
記
1. 研修名:
新人研修
2. 受講場所:
新人研修センター(大阪府)
3. 日時:
2017年4月10-14日:終日
4. 講師:
4.1. 研修1日目:株式会社転職 営業部 マナー太郎 部長、他3名
4.2. 研修2日目:株式会社就活 コンサルチーム 心得太郎 課長、他2名
4.3. 研修3日目:マナー株式会社 マナー花子 役員、他3名
4.4. 研修4日目:英会話株式会社 M. デイビット 氏、他2名
4.5. 研修5日目:チームワーク株式会社 チーム太郎 担当、他2名
5. 参加者:
5.1. 2017年入社、新卒社員
5.2. 佐藤課長、山田担当(人事部・人材育成課)
6. 研修内容:
6.1. 研修1日目:ビジネスマナー講習(電話対応、ビジネスメールマナー、ビジネス敬語、他)
6.2. 研修2日目:ビジネスマナー実習(1日目の講習内容を基に実習)
6.3. 研修3日目:英語研修(TOEIC受験、他)
6.4. 研修4日目:英語研修(英会話実習、フレーズ学習、他)
6.5. 研修5日目:チームビルディング、人事部による研修総括(グループディスカッション、チームごとのプレゼン、他)
7. 研修の成果および所感:
7.1. 各講義では講習を受けるだけでなく実習も兼ねていたため、より実践的な研修内容であり、実りの多い研修となった。
7.2. ビジネスマナーについては完璧に習得できていない部分があるため、今後の課題としたい。実践の中で身につけていく必要があると強く感じた。
7.3. 英語研修では自身のビジネス英語力が不足していることを痛感。TOEICスコアを上げるだけでなく、実用的なビジネス英語の習得を今後の課題としたい。
7.4. 人事部による総括で「今年の新入社員は質が高い」とのコメントがあったが、それに甘んじず、先輩のご指導をいただきながら仕事に邁進していきたい。
以 上